俺の仕事
ん〜
暇だなぁ〜
住宅ローンでも組んでみるか、俺。
俺は店の店主。
古道具屋を営んでいる。
日々、いろんな人達がモノを売りにくる。
『高価買い取り』
と、
看板にはうたっているが、こちらもそれだけでは商売にならない。
先日『クーラーボックス』を買って欲しいとサングラスで長髪な男性が来た。
見ると若干薄汚れている。
メーカーは『コールマン』という一流メーカーだが、洗う作業を考えるとこちらも金額を考えなければいけない。
「これじゃ50円ですね」
俺は恐る恐る言ってみた。
男は薄ら笑って呆れた顔になった。
「50円って、、ジュースも買えないじゃん、、せめて100円とか言いなよ」
もっともな話だ。
わざわざデカいクーラーボックスを抱えてやってきて50円持って帰る…
なっとくはしずらいなぁ。
でもこちらも商売。
「けっこう汚れてますからねぇ〜 50円が精一杯ですねぇ〜」
男、呆れて笑っている。
50円か100円かなんてそんなにかわらないのはわかっている。
でも、ここで俺が折れればこの商売の根源が保たれない気がした。
すると男。
「まぁイイよ、50円で、捨てる気だったから…」
か、勝った。
俺は勝ったのだ。
俺は勝ち誇りながら50円を男に手渡した。
男は首をひねりながらどこかに消えた。
あ〜
今日も暇だ。
